第12話 河童
妖怪古伝12回目の放送
今回の妖怪は「河童」
今回のオリジナルストーリーは少し心にジンとくる内容です。
河童(かっぱ)
河童は水陸両棲(りょうせい)の妖怪(ようかい)とされ、
背中には亀のような甲羅があり、からだは鱗(うろこ)で覆われている。手足には水かきがあり、伸縮が自在と言われる。
頭の上には水をたたえるための皿があって、これが河童の力のみなもとで、水がなくなると同時に力も急速に衰える。
陸上でも力は強いが、水中にあるときは、人はもちろんのこと牛や馬でさえ引っ張り込んで、尻(しりこ)玉を抜いたり生き血を吸ったりする。
キュウリそして相撲(すもう)を好み、よく人間に挑む。嫌いなものは金物。
河童が馬を水中に引き入れようとする伝承は全国にみられるが、そのほとんどが失敗譚である。逆に、馬に引きずり出されて捕らえられ、
危ういところで一命を助けられ。そのお礼にと、魚を届けたり、血止め薬の秘伝を伝授したりする。
また、河童は相撲好きで、人間に化けて挑戦してくる。
相撲を取っている時、第三者にはその姿がまったく見えず、大の男のひとり相撲としか映らないという。
河童は負けると何度でもかかってきて、挑戦されたほうはくたくたに疲れて、しまいには半病人になったり精神に異常をきたす者もあったという。
かつて相撲は、農耕に関係した豊凶(ほうきょう)占いという儀礼であった。
そして、この儀礼がおもに七夕(たなばた)に行われてきたことと、同じ日に水辺で禊(みそぎ)を行い物忌みをした伝承や、
水神の河童を祭ったたことを考え合わせると、河童と相撲の取り合わせは当然であったのかもしれません。
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