第5話 坊主狸(ぼうずだぬき)
妖怪古伝5回目の放送
今回の妖怪は「坊主狸(ぼうずだぬき)」
また今回も小芝居全開でお送りいたします。
坊主狸
別名、高坊主だぬき とも言われる
ある橋を渡ると藪があり、夜間に通る者の頭を坊主にしてしまうと言われる妖怪。
徳島県のミマ郡ハンダ町に坊主橋(ぼうずばし)という橋があり。
その名の由来は、この橋を渡 ると坊主狸に坊主頭にされるという説がある、
香川の長尾町のこまあし峠では、両側の山をまたいだ姿で笑いながら現れ、
これに遭遇した人が思い切って刀で斬りつけると、それ以来出没しなくなったという。
一般に人を脅かすだけで直接的な危害は加えないものとされるが、
香川の寒川町では出遭った人が後に必ず病気になるという言い伝えがあったり。
和歌山県では、山から村へ来て、夕方遅くまで遊んでいる子供をさらうという。
妖怪画家・漫画家の水木しげるのイラストでは、真っ黒い樹木のような妖怪の姿で描かれている。
徳島市シンハマホンチョウには高坊主狸という化け狸がいたといわれ、現在では高坊主大明神の名で祀られている。
皆さんもよく聞くと思いますが、化け狸(ばけだぬき)は、日本に伝わる狸の妖怪で、
人間をたぶらかしたり、人間の姿に化けたりするとされています。
狐と同様に、他のものに化ける、人を化かす、人に憑くなどの能力を持つものとして
伝承が全国各地に残されています。
この化け狸ですが、妖狸(ようり)や古狸(こり、ふるだぬき)、怪狸(かいり)などとも称されることがあり、
中でも スタジオジブリ作品 平成たぬき合戦ぽんぽこ にも出てくる
佐渡の団三郎狸、徳島県の金長狸・六右衛門(ろくえもん)狸、香川県の太三郎(たさぶろう)狸、愛媛県松山市のいぬがみぎょうぶ狸などのように、
大きな能力や神通力を特にもつと考えられた狸は寺社や祠などが造営され、
民間からの信仰の対象にもなっています。
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