第6話 べとべとさん
妖怪古伝6回目の放送
今回の妖怪は「べとべとさん」
また今回も小芝居&効果音でお送りいたします。
ぜひお聴きくださいませ。
べとべとさん
足音がするのみで人に危害を加えることはないとされるが、足音を不気味に感じる時には道の片側に寄って、「べとべとさん、お先にどうぞ」などと唱えれば、ついてきた人間から離れるという。
妖怪漫画家・水木しげる氏はこの妖怪と思われるものと遭遇したことがあると語っている。
水木の地元、JR西日本の米子空港駅の愛称が「べとべとさん」駅である。
べとべとさんは本来音だけで姿が見えない存在だが、
水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎』・『のんのんばあとオレ』などにも登場する
べとべとさんは、丸い頭部に足が生えた格好で、微笑んだような愛嬌のある口が大きく開いている。
ズゾウカされた姿は、伝承を基に水木が想像したものだが、水木は漫画のキャラクターとしてではなく正式に妖怪画集でも図像化・解説しており、
水木自身も少年時代の「べとべとさん」体験では、怖くて後ろを振り返れなかった事や、
妖怪の事を色々教えてくれた「のんのん婆」から聞かされた、出会った時の対処法も、
各漫画等の作品に記述されている。
愛らしさを感じる者が多く、人気がある妖怪の一つであり。
鳥取県境港市の水木しげるロードには同様のデザインのブロンズ像があり、
「かわいい」と声をかける女性もおり、観光客がお参りに似た気分で口にお賽銭を入れる
ことも多いと言う。
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