第7話 泥田坊
妖怪古伝7回目の放送
今回の妖怪は「泥田坊」
また今回もひとり小芝居お送りいたします。
なお、劇中に登場する人物は実在の同名人物とは関係ありません
ぜひお聴きくださいませ。
泥田坊
妖怪絵師、鳥山石燕による泥田坊は顔が片目のみで手の指が3本しかなく、泥の田んぼから上半身のみを現した姿で描かれている
北国に住む老人が、子孫のために買い込んだ田を遺して死んでしまい、
その息子は農業を継ぐどころか酒ばかり飲んで遊びふけっており、
老人が田を遺して死んだ末、放蕩息子を怨んで泥田坊という妖怪と化し
夜な夜な田に一つ目の者が現れ「田を返せ、田を返せ」とうったえたとある。
手の指が3本しかない事についての説として
人間の手の5本指は2つの美徳と3つの悪徳を示し、怒り、貪欲、愚痴という3つの悪徳を
知恵と慈悲の2つの美徳で抑えているので、
3本指の泥田坊は悪徳のみで生きる卑しい存在ではないかとしている
また「どろたぼう」という名称については、
何もかも台無しにすること・無茶なことをすることを意味する
「泥田を棒で打つ」ということわざをもとに鳥山石燕によって名づけとの説がある
なかなか人気の妖怪で、ゲゲゲの鬼太郎や妖怪ウォッチはもちろん
仮面ライダーシリーズにも何回出てきている妖怪である
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