第10話 ぬりかべ
妖怪古伝 第10話は大人気妖怪 #ぬりかべ です。ぬりかべに対峙した2人の若者は……オリジナルストーリーお楽しみください。
ぬりかべ
福岡県の海岸の伝承によると、夜道を歩いていると、目の前が突如として目に見えない壁となり、
前へ進めなくなってしまうというもの。
壁の横をすり抜けようとしても、左右にどこまでも壁が続いており、
よけて進むこともできない。
蹴飛ばしたり、上の方を払ったりしてもどうにもならないが、棒で下の方を払えば壁は消えるという。
水木しげるは、第二次世界大戦での従軍中に南方のラバウルでぬりかべと同じものに遭遇した体験談を語っている。
敵軍に襲われ、仲間とはぐれて深い森をひとりで逃げ惑っているうちに、コールタールを固めたようなものが前方に立ち塞がって
行く手を阻まれ、右も左もその壁に囲まれて身動きできない。
途方に暮れているうちに、疲労から数十分休んでいると、この壁は消えたという。
ぬりかべの伝承は一部の地方に限定されている事から、かつては比較的 無名な妖怪であったが、
水木の漫画作品『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズで鬼太郎の仲間として登場するや、一躍名が知られる事となり、
日本で最も有名な妖怪の一つとの声も存在する。
ゲゲゲの鬼太郎、アニメ第一期の初期では手がなかったらしい。
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