EP16 袖引き小僧(Sode-drawn boy)
妖怪古伝16回目の放送
今日の妖怪は「袖引き小僧」
今回のオリジナルストーリーはちょっと切ないお話。
ぜひお聴きくださいませ。
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*この番組の効果音には「Oto Logic」「Mus Mus」様の音源を
使用させていただいています。
袖引小僧(そでひきこぞう)は、埼玉県に伝承が残る妖怪である。
夕暮れの帰宅を急ぐ者の袖をクイと引く。振り向くが誰もいない。
気を取り直して歩き出そうとするとまたも手がクイと引かれるといわれる。
伝承地での話では、袖引小僧は元は落武者の霊であり、落武者が通行人に助けを求めて袖を引いているともいう。
また埼玉県の伝承によれば、貧乏な家の子供が、道端の地蔵の陰で共働きの両親の帰りを待っており、
両親が帰って来たので飛び出したところ、両親は最近うわさの盗賊だと思って殴りつけて死なせてしまい、
その子供の霊が袖引き小僧となったという話もある。
伝承では、姿を見せずに道行く人の足止めをして悪戯するような行動をすることから容姿は不明である。
妖怪画家・漫画家水木しげるのイラストでは、黒い体に子豚のような顔をした妖怪の姿で描かれている
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