EP18 猫又(Nekomata=mythical two-tailed monster cat)
妖怪古伝18回目の放送
今日の妖怪は「猫又」
今回のオリジナルストーリーは老人と老猫との勇気と愛情の物語
ぜひお聴きくださいませ。
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*この番組の効果音には「Oto Logic」「Mus Mus」様の音源を
使用させていただいています。
猫又は、日本の民間伝承や古典の怪談などにあるネコの妖怪。大別して山の中にいる獣といわれるものと、
人家で飼われているネコが年老いて化けるといわれるものの2種類がある。
『徒然草』にも猫又は書かれており、飼い猫も年を経ると化けて人を食ったりさらったりするようになると語っている。
一般に、猫又の「又」は尾が二又に分かれていることが語源といわれるが、
ネコはその眼光や不思議な習性により、古来から魔性のものと考えられ、葬儀の場で死者をよみがえらせたり、
ネコを殺すと7代までたたられるなどと恐れられており、そうした俗信が背景となって猫又の伝説が生まれたものと考えられている。
最後に『徒然草』の一説。
「奥山に、猫またというものがあって、人を食うということだ」という人がいれば、
「山でなくても、この辺りでも、猫が年を重ねて猫またになって、人を捕ることはあることです」と言う者もあり世間に広まった。
ある法師が夜遅く家に帰って来ると、、小川の近くで、噂に聞く猫またが足元へすっと寄って来て、飛びつき首のあたりを食おうとした。
驚き恐ろしくて力も入らず小川へ転げ入って、「助けてくれえ、猫まただ、」と叫ぶと隣人たちが駆け付けると、よく知った法師であった。
「どうしたんだ」といって、川の中から抱き起こして見てみれば、
飼っていた犬が、暗くても主人だと知って、飛びついたものだった。
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